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スルーサーA

スルーサーAとは About Throughsir A

切梁式土留め工法による既設橋脚RC巻き立て耐震補強工事を行う際に、切梁との脱着が可能で、かつ鉄筋の挿入が可能な空洞を形成した金具を既設橋脚と切梁との間のRC巻き立て部に設置することで、巻き立て途中の切梁の盛り替え作業を不要とした製品です。

※製品の適用可否について当社で検討を行いますが、その際に、配筋図、仮設工図面を確認させて頂いております。

製品構成

スルーサーA 本体

  • 巻立て厚20~30cm
  • 巻立て厚35~40cm
  • 巻立て厚45~55cm

付属品

  • 箱抜き用木枠
  • 木枠及び取付ネジ

型式及び公表価格

製品の公表価格および参考重量は以下の表の通りです。

令和3年10月1日改定

  • 切梁
    H200用
  • 切梁
    H250用
  • 切梁
    H300用
  • 切梁
    H350用
  • 切梁
    H400用
  • 上記価格には製品の他に付属品(木枠)も含みます。
  • 上記価格に運賃は含まれません。
  • 取付用接着剤、連結用ボルト・ナット、アンカーボルト及び表面仕上げ材は別途ご用意下さい。

木枠加工割増料金

曲線部やテーパー部に設置する場合、付属品の木枠加工割増料金として、下表の金額が加算されます。

切梁タイプ 曲線部(円/個) テーパー部(円/個)
H200 800円 600円
H250 850円 650円
H300 900円 700円
H350 1,000円 800円
H400 1,100円 900円

納期について

受注生産品のため、数量と時期にもよりますが製造期間を1ヶ月半~2ヶ月半程度頂きます。

必要書類

事前に設置検討を行いますので配筋図、仮設工図面が必要となります。

施工歩掛

弊社独自に作成した施工歩掛となりますので参考資料としてご使用下さい。

なお、既存の標準歩掛で積算して頂いても構いません。
製品の設置費用は切梁の設置歩掛、表面仕上げ費用はコンクリート補修等から類似する歩掛を参考に積算して下さい。

仕様

材質

製品に用いられている丸鋼の材質はJIS G 3101 SS400です。

表面処理

工事途中及び、施工後の錆の発生を防ぐために、製品にはエポキシ系防錆剤を塗装しています。

許容耐力

許容耐力Paは、載荷試験より得られた降伏荷重Pyに対して安全率n=1.7で割り、さらに仮設時の許容応力割増係数α=1.25を乗じた値です。
※ただし、H400タイプは三次元非線形有限要素解析による。

切梁の作用軸力が下記の許容耐力以下であるかどうか確認の上ご使用下さい。

H200タイプ H250タイプ H300タイプ H350タイプ H400タイプ
降伏荷重 Py(kN)
1,500 1,500 2,100 2,600 1,500
許容耐力 Pa(kN)
1,103 1,103 1,544 1,912 2,039

施工フロー

施工時にご用意して頂く物

製品は製品本体のほか箱抜き用木枠が付属します。
製品設置用接着剤、設置用アンカーボルト、表面仕上げ用プライマー、表面仕上げ用補修材(ポリマーセメントモルタル)については別途ご用意して下さい。
アンカー径は切梁サイズH200~H350 用はM16 を使用して頂き、切梁サイズH400 用はM20 を使用して下さい。
アンカーの埋め込み⾧は60mm 以上確保して下さい。
各資材の推奨品については下表をご確認下さい。

施工時に
ご用意して頂く物
推奨資材
設置用接着剤 ショーボンド #101(PDF)
アンカーボルト ホーク・ストライク アンカー(PDF)
プライマー ショーボンド #202(PDF) シーカデュア32(PDF)
補修材 ライオンGRLC(PDF) シーカモノトップ612J (PDF)

各資材の概算使用量はこちらをご確認下さい。

※同等以上の性能であれば他メーカー様の資材でも問題ありません。

施工要領

  • 1コンクリート下地処理

    製品を設置する前に、既設橋脚面に付着している粉塵、レイタンス等の汚れをディスクサンダー等で除去します。また、コンクリート面に豆板等の不良部分があれば取り除きます。

  • 2アンカーの埋め込み

    • 2-1 孔あけ位置のマ-キング

      製品設置位置の墨出しを行った後、マーキング専用のテンプレートを使用して、スプレー式ペンキにより、孔あけ位置のマーキングを行ってください。

    • 2-2 孔あけ

      孔あけはハンドドリルにより製品設置面に対して直角または水平に行い、孔あけ後は孔内のほこりを確実に除去します。

    • 2-3 エポキシ樹脂塗布

      製品本体を設置する前に、既設橋脚との接着効果の他、コンクリート面の不陸整生や製品からの圧力を接地面に対して均等に伝えるため、パテ用エポキシ系接着剤を塗布します。

    • 2-4 アンカーの埋め込み

      打ち込み式金属拡張アンカーを確実に埋め込んでください。
      なお、アンカー径は切梁サイズH200~H350用はM16を使用して頂き、切梁サイズH400用はM20を使用してください。

      打ち込み式金属拡張アンカー以外のケミカルアンカーなどで設置する場合は、それらのアンカー孔に応じた仕様の製品を作成いたしますのでご相談ください。

  • 3支保工設置工

    • 通常の設置方法の場合

      製品本体を既設橋脚に設置する方法として、製品単独先行して設置する方法および切梁と連結一体にした後に設置する方法がありますが、どちらの方法にしても切梁の架設は、腹起し側から仮締めし、キリンジャッキの長さ調整により、製品側(既設橋脚側)に押し当て、連結(設置)を行ってください。

      側面図

      単独先行方法

      連結一体方法

    • 曲線部へ設置の場合

      既設橋脚の断面形状が円形または小判形で、製品本体を曲線部に設置する場合は、既設橋脚接合面の整形が必要となります。

      接合面の整形は、製品のベースプレート幅または丸棒外郭幅だけ、接合面が平坦になるようにディスクサンダー等で削ってください。

      平面図

      曲率半径が大きい場合

      曲率半径が小さい場合

    • テーパー部へ設置の場合

      既設橋脚にテーパー(鉛直方向の傾斜)がある場合でも、製品本体は水平に取り付けて下さい。このため、テーパー部はディスクサンダー等で切削するか、または、モルタルで調整し、壁面が垂直となるようにして下さい。

      なお、巻立てを等厚で行う場合には、製品・トッププレートの上部と下部で表面仕上げのかぶりが異なりますが、上部の最小かぶりは30mmとして下さい。

      側面図

      等厚巻立て

      不等厚巻立て

    • 中間貫通PC鋼棒設置区間へ設置の場合

      橋脚根元付近をPC鋼棒で補強するため、上部巻立て厚より厚くなった区間に製品を使用する場合は、上部と下部で各巻立て厚に対応する型式の製品を使用して下さい(図9-1)。

      ただし、軸方向鉄筋が下段の製品の中間補鋼材と干渉し、設置できない場合は上部巻立て厚と同じ型式、または設置可能な型式の製品を使用して下さい(図9-2)。

      図9-1
      軸方向鉄筋と中間補鋼材が
      干渉しない場合

      図9-2
      軸方向鉄筋と中間補鋼材が
      干渉する場合

  • 4製品の洗浄

    コンクリート下地処理後には、製品に付着した粉塵をウォータージェット等で洗浄しておいてください。

  • 5鉄筋の組立

    軸方向鉄筋が製品丸鋼に干渉するようでしたら、基準の許容値範囲内で鉄筋位置を移動してください。

  • 6木枠の取付

    木枠は、製品本体と切梁との連結部を箱抜き(厚さ3cmの凹部)する型枠材です。その目的は、切梁が撤去された後の製品・トッププレート露出部を、ポリマーセメントモルタルで覆い隠すためです。

    製品本体がテーパーのない平坦な壁面に設置される場合には通常の木枠を使用しますが、曲線部の巻立てや、テーパーがあっても巻立てが等厚の場合は、それらに応じた木枠を使用して下さい。

    なお、曲線部やテーパー部用の木枠の加工は当社で致します(別途、加工料金が加算されます)。

    直線部

    曲線部

    取り付け方法

    長い方の木枠は上下に、短い方の木枠は左右に取付けて下さい。

  • 7型枠の設置

    型枠の設置では、切梁位置での型枠パネルをあらかじめ箱抜きしておいてください。

  • 8コンクリートの打設

    切梁直下でコンクリートの打設を一旦止め、沈下が収まるのを待ってから次の打設を行ってください。また、バイブレーターを製品に当てないようにしてください。
    可能な限り重機による振動は避け、乾燥収縮を避けるため養生シートで覆ってください。

  • 9山留め材の撤去

    山留め材設置・撤去基準に準じてください。

  • 10表面仕上げ

    コンクリート断面修復に準じて箱抜き部にプライマーを塗布し、その上からポリマーセメントモルタルを左官コテで仕上げてください。

従来工法との比較

従来工法

  • 堀削に伴って、切梁や腹起こしなどの土留め支保工を設置する。切梁を設置した部分を避けながら既設の橋脚の周囲に鉄筋を巻立てた後、最下段の切梁の直下までコンクリートを打設する。
  • コンクリートが固まったら、コンクリートの打設が完了した部分に切梁を盛り替える。切梁が支障になって連結できなかった鉄筋は、継ぎ手など利用してつなぐ。
  • コンクリートの打設と切梁の盛り替えを繰り返して、所定の高さまでコンクリートを打設する。その後、支保工などを撤去。土留め壁の内側に注水した後、土留め壁を撤去して、工事が完了。

スルーサーAを利用した工法

  • 堀削に伴って、土留め支保工を設置する際に、橋脚側の切梁の端部に製品を設置。製品の部分にも鉄筋を巻立てた後、所定の高さまでコンクリートを打設する。
  • 切梁などの支保工を撤去して、土留め壁の内側に注水。その後、土留め壁を撤去して、工事が完了。

施工歩掛

弊社独自に作成した施工歩掛となりますので参考資料としてご使用下さい。

なお、既存の標準歩掛で積算して頂いても構いません。
製品の設置費用は切梁の設置歩掛、表面仕上げ費用はコンクリート補修等から類似する歩掛を参考に積算して下さい。

工期・コスト比較

施工条件

  • 施工環境:水中仮締切
  • 締切規模:B10m×L16m×H6m
  • 切梁配置:3列2段、12本(H300×300)
  • 巻立て厚:T=25cm
  • 切梁受金具:3列2段、12個(H30-T25)

工事コストの比較

支保工仮設費ベース(1箇所あたり)

従来工法(盛替梁工法)スルーサーA使用
数量単価(円)金額(円) 数量単価(円)金額(円)
支保工(1,2段)設置
22.4t 21,840 489,216 22.0t 21,840 480,480
支保工(1,2段)撤去
22.4t 13,030 291,872 22.0t 13,030 286,660
支保工(盛替梁1,2段)設置
22.0t 21,840 480,480
支保工(盛替梁1,2段)撤去
22.0t 13,030 286,660
主部材損料
26.6t 9,355 248,843 17.5t 9,355 163,712.5
副部材(A)損料
5.9t 18,710 110,389 3.8t 18,710 71,098
副部材(B)全損
1.1t 200,000 220,000 0.7t 200,000 140,000
スルーサーA(H30-T25)
12個 51,500 618,000
設置・表面仕上げ
12箇所 8,810 105,720
小計
2,127,460 1,865,670.5
比率
1.00 0.88

平成18年4月時点のものです。

工期比較

全体工期ベース(1箇所あたり)

従来工法 スルーサーA使用

土工

排水・掘削
7.5日 7.5日

仮設工

矢板打設・引抜き
5.0日 5.0日
支保工設置・撤去
4.0日 4.0日
盛替梁設置・撤去
3.0日
足場設置・撤去
4.0日 4.0日

補強工

躯体表面処理
4.0日 4.0日
躯体工
23.0日 16.0日
合計日数
50.5日 40.5日
比率
1.00 0.80

材作業性比較質

作業項目
従来工法スルーサーA使用
鉄筋組立
切梁位置では、鉄筋を折り曲げたり、切断したりして設計通りの配置が不可能です。 製品自体が空洞を形成しているため、設計通りの鉄筋の配置が可能です。
コンクリート
打設
切梁の下方で一旦打設を中断しなければいけません。 切梁位置に左右されないため、連続した打設が可能です。
切梁撤去
連続したコンクリート打設が不可能なため、巻き立て途中での盛替梁の設置が必要です。 切梁の撤去は、巻立て完了後に集中して行うことが可能です。
足場撤去・
再設置
切梁の撤去や盛替梁の設置のために、巻立て途中での撤去・再設置が必要です。 足場の設置・撤去は巻立て開始時と完了時のみです。

納期について

受注生産品のため、数量と時期にもよりますが製造期間を1ヶ月半~2ヶ月半程度頂きます。

必要書類

事前に設置検討を行いますので配筋図、仮設工図面が必要となります。